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Naaki’s BOOTH へようこそ!!!!

みなさんは、感情をコントロールできていますか??

実際に10年間精神分析を受けた事のある患者さんのお話を

ご紹介いたします。

 

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1.自己との対話

 

  • なんだかムシャクシャした時。
  • 妙に不安を感じる時。
  • 問題を時間が解決してくれないと思う時。

 

あなたは、どうやってその感情を乗り越えていますか?

 

  • 友人や家族に話しますか?
  • 美味しい料理を食べますか?
  • ふて寝をしますか?
  • それでもどうにもならなかったら?

 

精神医学でいうと精神分析

社会福祉用語でいわれる自己覚知です。

私たちが感じるすべての感情には原因があり、

その原因を知ることで苦しみが和らぐことがあります。

 

自分を知ることで、

初めて他者を知ることができるという考え方です。

 

 

2.精神分析とは

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精神分析といえば、「フロイト」「ユング」が先駆者です。

 

フロイトは自由連想法のカウンセリングによって

神経症患者の治療を始めます。

患者の無意識の中の思い込み、呪縛を意識化し、

自覚をさせることで彼らを救おうとしました。

 

そこに夢分析を加えたのがユングです。

 

フロイトの残した言葉にこんな言葉があります。

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「あなたの弱さがあなたの強さを生み出すのだ。」

 

 

3.私の体験

 

・【日本人なのに、日本に馴染めない。。。】

私が精神分析クリニックに通院し始めたのは、20代の半ばの頃です。

ちょうど人格形成期にあたる19歳から2年間、

スペインに留学していた私は、大きな悩みがありました。

日本人特有の本音と建前、職場での暗黙のルール……….

いわゆる「空気を読む」ことができなかったのです。

なぜなら、

何でもオープンなスペインでは、それらは必要なかったからです。

帰国後、日本の大学に馴染めず、中退。

日雇いのアルバイトで稼いだお金で、中南米を放浪する旅に出ました。

 

 

・【グアテマラ先住民の少女との出会い。】

1番目に到着した国はグアテマラです。

その体験は、留学時代以上に衝撃的なものになりました。

治安の悪い国であることを知っていたので、

日本人が経営する宿に宿泊していました。

すると、私の名前を書いた紙を持った少女が現われました。

それが、先住民ケチャとの出会いです。

彼女は16歳。

先住民らしい衣装をまとっていました。

彼女は、12歳で村を出て家族に仕送りをするために

宿で家政婦として働き始めました。

宿を経営する日本人は、現地の女性と結婚し、

洋風な優雅な生活を送っていました。

一方、ケチャは非常に質素で、着る服は自分で作り、

美容院へ行かずに髪もセルフカットです。

スペイン語は流暢ですが、計算や字を書くことはできませんでした。

とにかく彼女は働き者で、心優しい少女でした。

私が外出をすると、夕暮れにはケチャが宿の前で待っています。

 

「明るいうちに帰ってこなくては駄目よ。

しばらくあなたを探したわ。」

 

当時のグアテマラシティは、

ライフル銃を抱えた男たちしか道で見かけませんでした。

予想以上に治安が悪いため、私は外出をせずにケチャと時間を過ごすことに。

 

「この民族衣装、町では目立つでしょう?

だからよく差別をされるのよ。でも私は着続けるわ。

故郷の村が大好きだから。」

 

雨が降り、私が嫌な顔をしていると、彼女は驚いてこう言いました。

 

「雨が降ると草花がいきいきと輝く。

その中を散歩するのは最高よ。雨は面倒なものではないわ。」

 

まったく価値観の違う明るいケチャに私はどんどん魅かれていきました。

ケチャは勉強をしたがったので、

スペイン語の読み書きや簡単な計算を教えながら、二人で時間を過ごしました。

彼女も村の言葉を教えてくれました。

ある日、、、、、

リビングへ行くと、ケチャが一人泣いていました。

話を聞くと、数日休暇をとって村に帰るはずだったのが、

突然却下されたというのです。

 

「もう一年以上村へ帰っていない。

私宛ての手紙ももらえない。

でも、これは雇い主の夫婦には言わないで。

後で私が注意を受けるから。」

 

彼女は、プライベートもない過酷な条件で働かされていたのでした。

おそらく給料もかなり安いのだろうと推測しました。

 

「ケチャ。君はこの宿で働くべきではないよ。」

 

すると、ケチャは涙をふき、微笑みました。

 

「大丈夫、私は強いから…。

生きていれば悲しいこともたくさんあるわ。

家事をするのはとても楽しい。

先住民を雇うお店は他にはないの。

あなたが優しいから、しゃべり過ぎちゃったわ。

ありがとう。」

 

差別を受け、苦労をしながらも前向きに生きるケチャに、

私は感動したことを覚えています。

そして、ケチャに別れを告げボリビアへ向かいました。

 

 

・【先住民の健気で純粋な力強さ。】

ボリビアは先住民が国民の50パーセントを占める、先住民大国です。

町はケチャのような人でいっぱいであり、心豊かで平和な印象を受けました。

鉱山で働く人々は日本という国を知らなかったので、

日本語を紙に書いて渡すと、「これは素晴らしい」と洞窟の家に飾りました。

 

「お礼に銀と、ボリビアでの君のニックネームを贈るよ。

今日から君はカミナンテだ。歩く人という意味の名前だ。」

 

鉱山で働く人の中に少年がいました。

彼は大学へ行くために働いているのだと聞きました。

経済的に貧しくても活気のあるボリビアには、

ケチャと同じような誇りと、先住民ならではの直観力を感じました。

 

 

・【そして……カウセンリグから治療へ。】

中南米の旅を終えて、帰国した私はカルチャーショックを受け、

さらに混乱し、悩みます。

日本社会での処世術を考えても、考えても…

答えを見つけることが出来ませんでした。

一緒に考えてくれる専門家が必要だと思いました。

 

そして、、、

週に一度、50分のカウンセリングを受診し始めます。

診察室にはベッドがあり、寝ながら自由に話します。

精神分析医はほぼ話さず、患者の話に反応する程度です。

私は自分の状況を説明し、

すぐさま「処世術を教えて下さい。」と頼みました。

 

すると…

先生は「なぜ処世術が必要なのですか?」

私は「社会に適合するためです。」と答えました。

「適合する必要があるのですか?

なぜ適合したいのかお話しできますか?」

「日本人だから」「苦しいから」と話していくうちに、

自分には自信がないことに気づきました。

 

そこから、

「なぜ自信がないのか」

→「誇りがない自分」

→「自己肯定感がない原因」

→「その自分はいつから始まった」

というふうに分析は進んでいきました。

すると、物ごころついた頃の忘れていた記憶が鮮明に蘇ってきます。

  • 「学校でいじめをうけていたこと…」
  • 「いじめられないために不良を目指し、鎧をつけて生きる決心をしたこと…」
  • 「その鎧はいつのまにか他人を信用しないことにつながったこと…」
  • 「利用される前に、人を利用することをルールにしていたこと…」

そして現在…とても空虚であることも。。。

分析を開始して数年が経ち、

初めて私は自分の死願望と向き合うことになります。

そして、内なる生命力を育てることが分析での目標になりました。

 

ですが…

そのクリニックは自費診療のために高額な医療費がかかり、

10年で打ち切ることになります。

それでも、その10年間で私には分析癖がつき、

それなりの自己分析ができるようになりました。

 

例えば、

冷蔵庫の音が気になり不安を感じると…

「なぜこの音が気になるのか。

最近、不快な出来事、感情はあったかな?」

と、そちらに意識を集中すると、いつのまにか音が気にならなくなります。

相変わらず自分には自信はないけれど、本音で生きることや、

一人で過ごす時間が好きだということもわかってきました。

 

自己を知るためには、日記を書くことも有効です。

もう一人の自分を存在させる対話形式の日記もお勧めです。

夢をみる人なら、夢の内容と、その夢の中での自分の感情をメモにして、

注意深くその感情を分析してみることも良いでしょう。

日記を書く気力がないこ時には、仲良しのペット、お花など、

何でも良いので自分の思い入れのある物に話してみましょう。

 

分析に疲れたら、その問題を棚上げにすることも1つの方法です。

精神分析医には、座禅や呼吸法を習慣化している人も多く、

彼らの真似をしてみることもお勧めです。

 

 

4.感じる力

精神分析を受けて重要だと思ったのは、

不安から逃げず、認めることです。

なぜなら、

不安があるからこそ問題を知ることができ、

成長するきっかけを与えてくれるからです。

成長しようと我武者羅になる必要はありません。

『あせらず、あてにせず、あきらめず』

にいることがとても大切です。

疲れてしまったら、大自然に身をゆだねてみましょう。

海でも山でも明治神宮でもいいです。

そして、裸足で歩いてみましょう。

自然を感じることで、悩み方も変わり、気分転換になります。

 

最後になりますが…

私が10年間の精神分析の中で大事にしていることがあります。

それは、感情に敏感になることです。

 

「あ、今私は悲しいんだな。」

「私は怒っているんだな。」

 

と早めに気づくことです。

感情をださなくても、気づくだけで充分です。

感じる力を育て、無意識に気づくことによって、

思い込みや価値観から解放されます。

そして、本来の自分として歩むことができるようになります。

 

 

最後までご覧頂き、ありがとうございました。