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Naaki’s BOOTHへようこそ!!!!
「教育」の中には、「食育」といったものがあります。
一体「食育」とは?
まず始めは「食育」を知ろう!

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まず初めに、「食育」という言葉を耳にしたことはありますでしょうか?
「食べ物を通じ、
健康で長生きできるよう体を育んでいこう!
そんな食生活をしよう!」
というのがこの言葉の意味です。
ですが、この言葉にはもっと深い、意味があります。
「食育」という言葉
この言葉が始めて登場したのは、明治時代のこと。
医者であり薬剤師でもあった
石塚左玄(いしづか さげん)が、
「体育智育才育は即ち食育なり」
「食は本なり、体は末なり、心はまたその末なり」
と、心身の病気の原因は食にあると提唱し、現代まで伝われて来ました。
「食育基本法」が誕生した背景

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2005年6月10日には、食育基本法が成立。
この、食育基本法が制定されたのには
ファストフード、ジャンクフード、
外食産業から現代食生活に警告するためです。
外国から輸入食品がどんどん流入し、
日本の食品自給率は40%くらいになりました。
働くお母さんが多くなっていることもあり、
加工食品、冷凍食品が多く利用されています。
いわゆる「おふくろの味」というものを持たない家庭が
増えているのではないでしょうか。。。?
また、2016年の日本人の死亡原因
第1位 悪性新生物(がん)
第2位 心疾患
つまり生活習慣病です。
日本人食生活が豊かになったのは素晴らしいことなのですが、その中身といえば
- 食材の種類が少ない。
- あまり噛まなくていい簡単な食事。
- ストレス社会から体を癒してくれる甘いもの。
- 食品添加物が含まれた加工品。
- 遠くから運ばれてきた食材。
といった物が絡んだ食品ばかりです。
ここからは、少し世界へ目を向けてみましょう。
世界での食育への取り組み

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「ファストフード(fast food)」という言葉の
反対語として生まれた言葉がコチラ。
スローフード(slow food)
この言葉が生まれたのは
1986年、北イタリアのピエモンテ州の田舎町です。
食文化雑誌の編集長をされていた方が
「美食の会」というのを作ったのが、始まりでした。
現在では、世界135カ国が「3つの使命」を共有し、活動を行っています。
スローフード法則(1996年)
- 守る・・・消え行く恐れのある伝統的な食材や料理、質のよい食品、ワイン(酒)を守る。
- 教える・・・子供たちを含め、消費者に味の教育を進める。
- 支える・・・質のよい素材を提供する生産者を守る。
つまり、今食べている味は、今まで守り続けられて来た味になります。
世界の「食育」

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それでは、世界各地の「食育」を少し見ていきましょう!
★「アメリカでの食育」

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フードチョイス(food choice)という言葉があります。
「食べ物を上手に選んで調理する能力を身につける」
という意味になります。
アメリカでは、1980年代、肥満が社会問題になってきた頃に、
この「フードチョイス」が導入されました。
現在の活動では
★「Kids in the kitchen(キッズ イン ザ キッチン)」
子供と一緒に料理を楽しもうといったスローガンもあり
1990年頃からは
★「Five a day(ファイブア デイ)」
1日に5から9の野菜や果物を取ろう、といった食育活動が行われています。
これらの活動のおかげでしょうか。
アメリカ人の野菜摂取量は増加し、生活習慣病の数は減少しています。
★ドイツでの食育

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連邦政府の支援により、学校、幼稚園、家庭を対象にした
プロジェクトが実行されています。
例えば、幼稚園に通う子供や保護者、
そこで働く職員を対象にしてセミナーや研修を行ったり、
学校給食で、健康な食事提供するプロジェクトが実施されています。
★フランスの食育

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フランスには味覚研究所という機関があり、
「味覚の授業」を小学生を中心に展開されています。
授業は全12回で、その内容は以下のとおりです。
〜6回まで〜
五感(視覚、味覚、臭覚、触覚、聴覚)を使って感じることを覚え、自分自身を知ることを教えます。感じ取ったことを言葉で表現できるようになると、食に対する発見が楽しくなるという見解からです。
〜後半の7回目から〜
好みが人によって違うこと、地方や文化によって、特産物や料理が違うことを学びます。
〜最終回〜
一緒に作り味わいながら、一緒に食べることの喜びを感じ、テーブルの飾り付けや、座席の位置への配慮、マナーを身につけます。
このプログラムの狙いは、国民の健康状態の改善、具体的には肥満改善として、子供の肥満の早期発見です。
★イタリアの食育

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スローフードを初めて提唱した国であるイタリアでは、
学校菜園プロジェクトが進められ、
子供たちが直接農作業にかかわり理解を深める政策があります。
★イギリスの食育

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イギリスでは、4歳から18歳の青少年を対象にした
国民栄養調査というものがあります。
これは、肥満化傾向と野菜摂取不足を知るために、
2001年学校の食育を見直す
「フード イン スクール(Food in school)」
という計画です。
1日に5種類以上、一定以上の野菜、果物を摂取しようというものです。
また、国民的にガーデニングが好きなこともあり、
学校での花壇、農園作り、家畜飼料の教育を通じて、
生徒の食育への理解を深めようとしています。
いかがだったでしょうか?
世界各国の食に対するとりくみをご紹介させて頂きました。
今食べている食べ物や味は、こうした政策、とりくみ、
努力や思いによって受け継がれて来たものだと思うと、
また違った視点で食を楽しめるのではないでしょうか。
最後まで、ご覧頂きありがとうございました。