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みなさんは、「校閲」という仕事をご存知でしょうか?

普段生活している中であまり気づかないような、縁の下の力持ち的な存在ですが、

石原さとみさん主演のドラマ(日本テレビ)

『地味にスゴい!』で話題になりましたよね。

そんな「校閲」のお仕事に注目してみたいと思います。

 

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「校閲」と「校正」の違い。。。

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まずはじめに、「校「校があります。

その違いを、説明します。

 

 

「校正」とは、、、

元原稿と試し刷りを見比べ、明らかな軸の間違いを直すことです。

 

それに対し

 

「校閲」とは、、、

辞書で引いてみると、

“文書・原稿などの誤りや不備な点などをしらべ、検討し、訂正したり校正したりすること。”

と書かれています。

字句の誤りだけでなく、元原稿に書いてある

内容の事実確認にまで踏み込んでチェックします。

 

実際に、ドラマ『地味にスゴい!』でも、

石原さとみ演じる河野悦子が、

校閲する小説の事実確認をするために街に繰り出していましたよね。

 

大手出版社“新潮社”には「校閲部」という部署が存在し、

誤植のチェックのみならず、

文章の内容まで踏み込んで矛盾や間違いをチェックしているそうです。

校閲の仕事とは、目に見えないところで出版物のクオリティを

しっかりと支えるまさに縁の下の力持ち的な存在なのですね。

 

 

「校閲」をもっと詳しく!

では、「校閲」の具体的な仕事は

どのように行われているのでしょうか??

 

ここでは、新聞記者の校閲の仕事を例にとってみます。

新聞社の校閲の仕事は、記者が書いた原稿が紙に印刷されて

手元に届くところから始まります。

文に線を引きながら、

  • 誤字脱字や誤った表現・不適切な文がないか
  • 用語集や辞書の決まりに則った表記になっているか

チェックしながら読み進めていきます。

 

 

1)誤字・脱字を訂正する。

 

よくある日本語の誤用例としては、

  • 「明るみになる」
  • 「けがを負う」

などがあります。

みなさん、どこが間違っているかわかりますか?

 

「明るみ」とは「明るい場所」の意味なので、

「明るみになる」 →「明るみに出る」「明らかになる」

が正解です。

 

また、

「けがを負う」は「傷を負う」の混同なので間違い。

「けがを負う」 →「けがをする」

に直します。

 

 

2)不明な部分は、作者や現地にまで確認をとる。

 

☞ そして、ここからが!

「校閲」という仕事の「地味にスゴイ!」ところです!

例えば……

「雨模様」という言葉は、

実際に雨が降っているときに使われることが多いですが、

本来は、

「どんよりと曇って雨の降りだしそうな天気」のこと。

疑わしいときは、

作者・取材者に実際の天気を聞かなくてはなりません。

校閲の仕事には、

正しい日本語の知識や、言葉が間違っていないかどうか常に疑い、

調べる忍耐力が必要ですね。

 

ドラマ『地味にスゴい!』では

石原さとみは赤えんぴつを使っていましたが、

それぞれの校閲者さんがこだわりの文房具を使っているのでしょうか。

基本はボールペンなどインクの出るものではなく、

鉛筆を使うことが多いようですね。

読み進める中で人名や住所などの固有名詞や数字が出てくる場合は、

一つずつ検索用のPCや辞典などで調べて、

正しいかどうか確認していきます。

実際にドラマの中でも河野悦子が、

ミステリー小説の中に存在する橋の名前の表記が本当に正しいかどうか

自分の足で確認しに行くシーンがありました。

ドラマのシーンに描かれているような事実確認はあくまで脚色であって、

本来の校閲の仕事とは少し違う部分があるとの声もありましたが、

とにかく地道な作業の積み重ねが、

校閲の仕事を形づくっていることは間違いないようです。

 

 

3)読者側の気持ちになる。

 

校閲の仕事の中では、差別的な表現など、

読む人が深いに思うところがないかチェック

することも大切です。

誰が読んでも嫌な思いをしない、万人受けする文章を出版物にするために、

常に校閲者の判断には重大な責任があるのですね。

こうして間違いを探し、

事実確認まで終わったら筆者に問い合わせた上で赤ペンで直しを入れ、

それを別の校閲者に読んでもらって初めて一本の記事が完成します。

 

 

「校閲」という仕事の魅力。

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さあ、これまで校閲の仕事の内容を紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

初めて校閲という仕事を知った人や、興味を持った方もいるとおもいます。

一見単純作業の多い、縁の下の力持ち的な職業である

校閲の魅力はどこにあるのでしょうか?

 

 

 致命的な間違いを見つけて訂正が出ることを防げたり、

筆者にねぎらいの言葉をもらうことが挙げられます。

万が一製本された後に重大な誤植があった場合、

訂正シールを張ったり、そもそも出版し直しになってしまったり、

膨大なお金と手間が必要となります。

こうした出版社の重大なミスを事前に防ぐことができることは、

重大な責任がかかる一方で、

校閲者にとってやりがいとなっていると言えます。

 

 また、筆者から

「よく調べたね。」「助かった。」

などねぎらいの言葉をかけられることもやりがいの一つといえます。

著者、筆者と出版社が良好な関係を築き、ヒット作を生み出していくためにも、

校閲者は重要な橋渡し的役割を果たしているようです。

自分がかかわった作品がヒットしたり、

良い人間関係を築くことは仕事の上で大きなやりがいになりますよね。

 

 校閲の仕事を通して、

“調べながら読む”

ことが身につき、これまで興味のなかった分野について詳しくなれたり、

新たな知識を得ることも校閲の大きなやりがいといえるでしょう。

 

 

 

 

いかがだったでしょうか??

目に見えない地味な作業が、

普段私たちがお世話になっている出版物を形にしているんですね。

これから本を読むときは、一瞬でも縁の下の力持ち、

「校閲」のお仕事を思い出してみてくださいね。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!